コロナ禍になってから家でAmazonプライムビデオを観まくる生活が普通になってきた。
そろそろ、観たい映画やアニメも少なくなってきたが、時間は余っている。時間の余っている今だからこそ、普段なら観ないようなものを観たいと探してみた。
アマプラのおすすめに、2009年にテレビ放映された「仁」が上がってきた。
せっかくだから、ヨメと一緒に観てみることに。ついでに、2011年に放映された完結編も。。。ドラマ2クール分なので、時間にするとさすがに長かったが、全然苦にならないほどの面白さ。
古いドラマも良いものは良いなもんですねぇ。
アマプラで観るとCMが入らないところも良い(笑)この手のドラマは1時間放映するにあたり、正味45分くらいしか内容がない。オープニングや間に入るCMやエンディング、次回予告で4分の1くらいの時間が無駄に使われる。(※制作会社にとっては意味があるかもしれないが、僕個人的にはまったくの無駄でしかない。)せっかちな僕は、TVドラマのそこが嫌いなのだが、アマプラ一気観はストレスが無くていい。途中でトイレに行くときは、一時停止すれば良いだけだしね。
「仁」の概要をさくっとwikipediaから引用する。
「仁」の概要
「現代の医師が、もし幕末へタイムスリップしたらどうなるか?」を描いた、SF要素の強い医療時代劇漫画。西暦2000年の現代から幕末の日本へタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも人々を救うため、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。その過程で仁は、日本の歴史自体にも大きな関わりを持つようになっていく。
出典:JIN-仁- – Wikipedia
タイムスリップはSFにはよくある話なんだけど、医者が江戸時代にというところはユニークだと思う。
主人公の南方仁(みなかたじん)もあまり歴史に詳しくないようで、数々のトンチンカンなエピソードから、当時の常識を察することができる。
例えば、謁見(※貴人や目上の人にお目にかかること。)の際に「おもてを上げよ」と言われるシーンがある。平民が頭を擦りつける土下座のようなスタイルで待っているシーンを思い浮かべで欲しい。南方仁も謁見のシーンでそう言われ、言われるがままに顔を上げたところ、一緒に行った連れに怒られる。。。どうやら、一度目は顔を上げず、二度目で顔を上げるのが正解らしい。そういう、江戸時代における非常識な振る舞いがコミカルに描写されている。
放映された2009年当時は、そこまでスマホが普及していなかったからか、詳しく調べながら観た記憶はない。今回、ストーリーはだいたい頭に入っていたので、歴史的事実を詳しく調べながら観進めていった。
意外と細かい描写も史実通りでビックリした。
考えてみればもちろんなのだが、現代からタイムスリップした南方の医療技術によって、歴史を変えるっていうところが肝になってくるストーリー。そもそも歴史的事実じゃなく完全にフィックションだったら、歴史を変えるもクソもないってことになる。おそらく、歴史家のチェックが入っているんじゃないか?と思われる。
本作品で非常に重要な役の坂本龍馬。そもそも、坂本龍馬って名前と顔くらいしか知らない人も多いんではないか。坂本龍馬は、黒船襲来から大政奉還までの間くらいに、歴史的に非常に重要な役割を果たした人だ。薩長同盟や大政奉還は、彼の働きによるところが大きい。
ちなみに、坂本龍馬は暗殺されたとき、31歳だった。そこから逆算すると、政治活動をしていたのは、なんと20代の頃ということになる。。。若い。。。西郷隆盛も、それより8歳年上なだけ。。。
教科書が手元にあったらじっくり観て欲しい。けっこうお肌がツヤツヤで若そうに見える(笑)
僕が今39歳だけど、あの激動の時代を動かしていた人たちはみな自分よりもずっと若い。そんな若者が、命を賭して日本を動かしてきたったわけだ。
パッとしない指導者(リーダー)が多い現代の日本で、指導者(リーダー)が何たるかを知る上でも、観てよかった作品だ。