ども、武器商人(@BukiDartsBot)です。
ブロガーにとって文章力はあるに越したことはありません。文章についての書籍がやまほど出版され、売れていることからもわかることでしょう。
今回は、井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)を読んだ感想について書きます。
全体的に口語調で、対話を書き起こしたような形式で書かれているので非常に読みやすく、頭に残りやすいです。
まず、タイトルが、「文章術」ではなく「作文教室」になっています。巷で良く売れている書籍で、「作文」という表現を使っている書籍は少ないです。
ブロガーによくよまれる「文章術」や「ライティング」のホントは性格がちょっと違います。「文章術」や「ライティング」の書籍は、文章の型についての本です。「作文術」は、日本語の言い回しなどの表現方法についてに重点が置かれています。
読まれるブログを書くためには、型を中心に勉強していくことが多いと思いますが、美しくない日本語で文章を書いていたのでは、読みづらい文章になっています。
読みやすい文章の説明として、「長期記憶」や「短期記憶」など理系っぽい話も出てきます。リズムの悪い文章は短期記憶に残りにくいです。従って、何度も読み直したりしないと理解できない読みづらい文章になってしまうわけです。
夏目漱石なんかのその辺がすごく上手らしいです。脳科学など知らなくても、優れた作家は自然と記憶に残りやすい書き方をしているのでしょう。それがセンスなのか、訓練によって身に付けたかはわかりませんが。。
いちばん大事なことは、自分にしか書けないことをだれにでもわかる文章を書くということ。
など、文章の哲学的な考え方についても書かれています。
上記の文章は、当書籍に書かれた通りに引用しています。カンの良い方ならお気付きかと思いますが、「だれにでも」というふうに、ひらがなで書かれていますよね。文章のリズムが良くなるようなテクニックのひとつです。(こういった実用的なテクニックが書かれている書籍は他にないので重宝します。)
ブロガーでこの書籍をおすすめしている方はあまり知りませんが、非常におすすめ出来る書籍です。(たぶん、600円弱と安いので紹介料が少ないからブロガーは宣伝しないのかもしれません。。)
- 作者: 井上ひさし,文学の蔵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/12/26
- メディア: 文庫
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